おしまい

病気はすっかり良くなり、学生ローンの元金のみの分割払いもようやく完済。
学校は中退してしまったのですが、正直言って経済的な困窮が原因で病気になってしまった為、あのまま学生を続けていたらどうなっていたかわかりません。
今となっては、会社員としてある程度余裕のある生活が送れている今の状況の方が良かったのだろうと思っています。

元々野球が好きで、野球なしの人生は考えられなかったのですが、冷静に考えれば野球で食べていける人はごく一握りの才能ある人のみで、精神的に爆弾を抱える自分は、技術云々の前にとてもではないが所詮無理な話だっただろうと思っています。
いずれ普通の会社員か公務員になるだろうと、学生時代も思っていたわけだし、今では全く後悔はしていません。
後悔というか、願望を言うのであれば、もっと強い精神力が自分にあれば・・・それだけが悔いといえば悔いになるかもしれません。

学生ローンの返済は、2社で合計60万円あったのですが、2社とも利息なし、毎月2万円(1社あたり1万円)ずつの30回払いで返していきました。
最初のうちはまだ仕事にすぐ就けるわけでもなく、親に建て替えてもらっていたのですが、利息免除の特別処置をしてもらってから半年ほど経ったあたりから、ようやくアルバイトができるようになっていき、自分で返済できるようになっていました。
学生ローンの返済と同時に、親に建て替えてもらった分もちゃんと返しました。

途中からアルバイトではなく正式な会社員として、IT関連の会社に就職をし、収入がバイト時代と比べると数段上がった為、病気の方もすっかり良くなり、もはや普通の健康な人と何ら変わらないレベルに達していました。
一番酷い時では、体重が15キロも痩せ、骨と皮だけとなりましたが、今では体重も元通りふっくらとした体形に戻っています。

さて、これまで長々と私ごときの昔話に付き合って頂き、ありがとうございました。
学生ローンは使いようによっては大変便利なものです。
少なくとも、必要としている学生は大勢いると思います。
私の場合、自分自身に問題があり、とんでもない方向へいってしまいましたが、普通の人なら60万円くらいの借金で精神が病んでしまうという事はないでしょう。

ただ、借りる際は自分の収入とのバランスを十分に考え、確実に返済ができる範囲に留めるようにしましょう。
普通の人は60万円位の借金は何ともないでしょうが、これが200万、300万となったらわかりません。
金額が大きくなればなるほど危険度は増すでしょう。

皆さん、くれぐれもお金を借りる際は、返済計画をきちんとやった上で借りるようにして下さい。
これさえ守れば、学生ローンはとっても便利に使えるものとなるでしょう。

おしまい。